こんにちは、レクサスLS リアルオーナーガイドのひろしです。
50系レクサスLSの中古車を探していると、2017年に登場した前期型と、2020年11月に大きな改良を受けた後期型のどちらを選ぶべきか迷いますよね。
見た目はどちらも同じ50系LSなので、写真だけでは違いが分かりにくいかもしれません。しかし、実際にはフロントまわりの意匠、乗り心地、静粛性、画面の操作方法、安全装備、駐車支援などに差があります。当然、中古車価格にも開きが出ます。
私は2017年式のLS500h version L、いわゆる前期型を中古で購入しました。本音を言うと、後期型の方が乗り心地や装備に改良が入っているため、予算に余裕があれば後期型が欲しかったです。
ただ、私が中古車を探していた2025年3月頃は、走行距離の少ない後期型version Lに800万円後半から1,000万円近い車両が多く、現実的な予算との差がありました。そこで年式だけにこだわらず、車両状態、装備、整備履歴、購入後の費用まで考え、前期型を選んでいます。
なお、私が実際に所有しているのは前期型です。前期型の乗り心地や操作性については実際の使用経験をもとに、後期型の改良内容についてはレクサスの公式資料をもとに整理しています。
この記事では、50系LSの前期と後期の違いを、中古車を買う人の目線で分かりやすく比較します。どちらが無条件に上という話ではなく、価格差を払ってでも欲しい改良があるかを判断するための内容です。
この記事で分かること
- 50系LSの前期型と後期型を分ける時期
- 外観や内装、乗り心地、安全装備の違い
- 前期型と後期型の見分け方
- 前期型と後期型が向いている人
- 中古車を選ぶときに確認したいポイント
前期・後期の違いだけでなく、LS500とLS500h、グレード、中古車の選び方、維持費、故障、売却までまとめて確認したい方は、レクサスLS完全ガイドも参考にしてください。
前期と後期はどちらを選ぶべきか
先に結論からお伝えすると、購入価格を抑えながら上位グレードや装備を優先したい人には前期型、乗り心地や操作性、安全装備の改良を優先したい人には後期型が候補になります。
前期か後期かだけで決めず、同じ支払総額でどの年式、グレード、走行距離、保証内容を選べるかまで比べることが大切です。
価格と装備を優先するなら前期型
前期型の魅力は、後期型より購入価格を抑えやすく、同じ予算でもversion LやEXECUTIVEなどの上位グレードを検討しやすいことです。
例えば、後期型のI packageと前期型のversion Lが近い価格になる場合、年式や新しい操作機能を取るか、シートや後席装備などの充実度を取るかという選び方になります。
グレードごとの装備差については、レクサスLSのグレード比較で詳しくまとめています。
私は前期型のversion Lを選びました。後期型より年式は古いものの、白い本革内装、後席の操作パネル、電動サンシェード、パノラミックビューモニターなど、日常で満足できる装備がそろっています。
改良内容を優先するなら後期型
後期型は、2020年11月の改良で乗り心地と静粛性が見直され、タッチディスプレイやスマートフォン連携、安全支援の拡充も行われました。
毎日触れる画面の使いやすさや、段差を越えたときの衝撃の伝わり方まで気にするなら、後期型を試す価値があります。
特に、前期型へ試乗して「LSなのに思ったより足が硬い」「画面を直接触れないのが不便」と感じた人は、後期型にも続けて乗ってみてください。前期型で気になった部分が、後期型では感じにくくなっている可能性があります。
ただし、後期型であればすべて同じ装備というわけではありません。2021年、2022年、2023年、2025年にも改良が行われており、タイヤ、マルチメディア、安全機能、快適装備、Advanced Driveの有無などは年式とグレードで変わります。
50系LSの前期と後期の境目
中古車情報で使われる前期・後期という呼び方は、レクサスがすべての車両に公式名称として付けている区分ではありません。
一般的には、2017年10月の発売から2020年11月の大規模改良前までを前期型、2020年11月の改良後を後期型として扱います。
前期型は2017年10月から2020年11月改良前
5代目となる50系LSは、2017年10月19日に日本で発売されました。LS500hは3.5L V6エンジンとモーターを組み合わせるマルチステージハイブリッドを採用し、LS500は3.5L V6ツインターボと10速ATを搭載しています。
LS500とLS500hでは燃費だけでなく、発進時の滑らかさや加速感にも違いがあります。パワートレーンそのものから迷っている方は、LS500とLS500hの違いを比較した記事も参考にしてください。
中古車選びでは、2017年式、2018年式、2019年式、そして2020年11月の改良前に生産された車両が前期型として並ぶことが多いです。
ただし、前期型の中でも仕様は完全に同じではありません。
2019年10月には足回りの見直しが行われ、FR車のショックアブソーバー、ランフラットタイヤ、AVS、リヤサスペンションマウントなどが変更されています。LS500hでは、加速時のバッテリーによるアシスト量やアクセル特性も見直されました。
そのため、前期型を探す場合も、2017年式と2019年10月以降の車両を同じ条件として考えず、初度登録年月や改良後の仕様かどうかを販売店へ確認した方がよいでしょう。
2019年の改良内容は、レクサスの公式発表でも確認できます。
後期型は2020年11月以降
2020年11月19日に発売された改良型は、外観の変更だけでなく、パワートレーン、サスペンション、タイヤ、シート、安全支援、画面操作まで手が入っています。
50系LSの前期と後期を分ける大きな境目は、この2020年11月の改良です。
中古車サイトでは、2020年式の中に前期型と後期型が混在する可能性があります。年式欄に「2020年」と書かれているだけでは判断できないため、初度登録月、ヘッドライト、ディスプレイの形、実際の装備を確認してください。
判断しにくい場合は、車台番号を伝えて販売店やレクサス店へ仕様を確認する方法もあります。
中古車店の「前期」「後期」という表示だけで決めつけず、車検証の初度登録年月、実車のヘッドライトや画面、メーカーの装備表を合わせて確認すると間違いを減らせます。
50系LSの主な年次改良
50系LSは2020年11月の大規模改良後も、継続的に変更が加えられています。
| 改良時期 | 主な変更内容 |
|---|---|
| 2019年10月 | 前期型の足回り、タイヤ、AVS、LS500hの加速制御などを見直し |
| 2020年11月 | 外観、乗り心地、静粛性、タッチディスプレイ、安全支援、Advanced Parkなどを改良 |
| 2021年10月 | 標準19インチタイヤをノーマルタイヤへ変更し、乗り心地と静粛性を向上 |
| 2022年10月 | 最新マルチメディアを採用し、タッチパッドを廃止。予防安全機能や操作性も向上 |
| 2023年10月 | ボディ剛性、操縦安定性、乗り心地、安全支援、Advanced Parkなどを改良 |
| 2025年9月 | ボディカラーの設定を変更し、前後席シートヒーターを全車標準装備。F SPORTのブレーキキャリパー意匠も変更 |
各年の詳しい変更内容は、レクサス公式発表の2021年一部改良、2022年一部改良、2023年一部改良、2025年一部改良で確認できます。
後期型を選ぶ場合も、「2020年11月以降ならすべて同じ」と考えず、どの時期の改良内容まで含まれている車両かを確認してください。
特に、2022年改良後はマルチメディアやセンターコンソール周辺の操作方法が変わっているため、2020年改良直後の後期型とは使用感が異なります。
前期と後期の違いを一覧で比較
50系LSの前期と後期で、中古車選びに影響しやすい違いを表にまとめます。
装備はグレード、オプション、年次改良によって変わるため、下表は2020年11月の大規模改良を中心にした比較です。
| 比較項目 | 前期型 | 後期型 |
|---|---|---|
| 主な販売時期 | 2017年10月から2020年11月改良前 | 2020年11月改良後 |
| 外観 | 発売時の鋭いヘッドライトとフロント意匠 | 小型3眼ランプ、バンパー、グリル表面などを変更 |
| 乗り心地 | 路面によっては硬さを感じやすい | ダンパー、タイヤ、ばね下重量、シートなどを改良 |
| 画面操作 | 主にタッチパッドで操作 | 12.3インチディスプレイのタッチ操作に対応 |
| スマートフォン連携 | 年式や仕様によって制限あり | Apple CarPlayとAndroid Autoに対応 |
| 安全支援 | Lexus Safety System +Aを装備 | 交差点対応など検知範囲と機能を拡充 |
| 駐車支援 | パノラミックビューモニターなど | 2020年改良時のLS500hにAdvanced Parkを標準設定 |
| 中古車価格 | 後期型より抑えやすい | 前期型より高くなりやすい |
| 向いている人 | 価格とグレード、装備の充実度を優先する人 | 改良後の快適性、操作性、安全支援を優先する人 |
表だけを見ると後期型が魅力的に見えますが、中古車は一台ごとの状態が違います。
整備状態の良い前期型と、整備履歴や使用状況が分からない後期型なら、前期型の方が安心して乗れる場合もあります。
50系レクサスLS前期・後期の見分け方
前期型と後期型はボディ全体の形が大きく変わったわけではありません。全長5,235mm、全幅1,900mm、ホイールベース3,125mmという基本寸法も共通です。
見分けるときは、ヘッドライト、フロントバンパー、グリル、リヤコンビネーションランプ、ディスプレイを確認します。
| 確認箇所 | 前期型 | 後期型 |
|---|---|---|
| ヘッドライト | L字型のクリアランスランプが下方向へ伸びる鋭い意匠 | 小型3眼ランプと厚みのあるヘッドライト形状 |
| フロントバンパー | 発売時の複雑で鋭いデザイン | 下端のメッキモールが側面まで回り込む形状 |
| グリル周辺 | 発売時のスピンドルグリル意匠 | メッシュをダークメタリックへ変更 |
| リヤランプ | ランプ内にメッキ加飾を採用 | ランプ内の加飾をピアノブラックへ変更 |
| ディスプレイ | 画面から離れた位置にあり、タッチパッド操作が中心 | 画面が手前へ移動し、直接タッチ操作が可能 |

私が所有する2017年式の50系前期LS500h version L
前期型は鋭い表情が目立つ
私の2017年式LS500hは、ヘッドライトから下へ伸びるようなL字型のクリアランスランプと、大きなスピンドルグリルが印象的です。
フロントまわりの線が複雑で、正面から見るとかなり鋭い表情に見えます。
前期型の外観は好みが分かれるかもしれませんが、私は今でも気に入っています。後期型より古く見えるかどうかではなく、この攻めた顔つきが好きかどうかで選んでもよいと思います。
中古車では、前期・後期の違いだけでなく塗装状態も確認してください。黒いボディは洗車傷、水あか、飛び石が分かりやすいため、屋内だけでなく日差しのある場所でも見ることをおすすめします。
後期型は細部が落ち着いた印象
後期型では、小型化された3眼ランプユニット、L字を目立たせたクリアランスランプ、厚みのあるヘッドライト形状が採用されました。
サブラジエーターグリルは外側へ配置され、スピンドルグリルのメッシュ色もダークメタリックへ変更されています。
フロントバンパー下端のメッキ部分が側面まで回り込む造形になり、リヤコンビネーションランプ内のメッキ部分はピアノブラックへ変更されました。
並べて見ると、後期型の方が少し落ち着きがあり、フォーマルな雰囲気に感じます。
2020年式は外観と初度登録月を合わせて確認する
2020年式は、前期型と後期型が混在する可能性があります。
中古車の写真だけで判断しにくい場合は、次の内容を販売店へ確認してください。
- 車検証に記載された初度登録年月
- 2020年11月改良後の仕様か
- ディスプレイのタッチ操作に対応しているか
- Apple CarPlayとAndroid Autoに対応しているか
- LS500hの場合はAdvanced Parkが装備されているか
車台番号をもとに販売店やレクサス店で仕様を確認できる場合もあります。前期・後期の表示だけでなく、実際の装備を見て判断しましょう。
乗り心地と静粛性の違い
50系LSの前期と後期を比べるうえで、最も注目したいのが乗り心地です。
2020年の改良では、見た目以上に走行中の質感へ手が入っています。
後期型は足回りを細かく改良
後期型では、減衰力を変えるAVSの内部構造、ランフラットタイヤの縦方向の硬さ、スタビライザー、バウンドストッパーなどが見直されました。
2WD車ではフロントサスペンションの部品やタイヤの軽量化も行われ、路面からの衝撃を車内へ伝えにくくする方向で改良されています。
さらに、シート表皮の縫い位置を深くし、低反発のウレタンパッドを採用することで、車体だけでなく座ったときの当たり方も変えています。
詳しい変更点は、2020年改良型LSの公式発表で確認できます。
乗り心地を重視するなら、カタログの装備差だけでなく、同じ道路で前期と後期を乗り比べるのが一番です。
短い試乗でも、マンホール、橋の継ぎ目、荒れた舗装を通ると違いを感じやすくなります。
2021年改良後は19インチタイヤも変更
2021年10月の一部改良では、標準装備の19インチタイヤがランフラットタイヤから新開発のノーマルタイヤへ変更されました。
後期型の中でも、2020年改良直後の車両と2021年10月改良後の車両では、タイヤによる乗り心地と静粛性の違いが出る可能性があります。
後期型を試乗するときも、年式だけでなく、装着されているタイヤの種類や製造年を確認してください。
前期型でも年式とタイヤで印象が変わる
私の前期型LS500hは19インチタイヤを装着しています。
長い距離では車体が落ち着いていて快適ですが、市街地の細かな段差では、LSという名前から想像するより硬く感じることがあります。
ただし、乗り心地は前期型か後期型かだけでは決まりません。
19インチか20インチか、タイヤの銘柄、ランフラットかどうか、残り溝、空気圧、足回りの消耗状態でも印象は変わります。
試乗ではきれいな道路だけを走らず、低速で段差を越えたときの最初の衝撃と、そのあと車体がどれくらい揺れ続けるかを見てください。
LSらしい快適さをどこに感じるかは、人によってかなり違いますよ。
LS500hの走りの違い
LS500hの前期と後期は、どちらも3.5L V6エンジンとモーターを組み合わせるマルチステージハイブリッドです。
基本構成が別物になったわけではありませんが、日常で使う速度域の制御が見直されています。
後期型は日常域の反応を見直し
2020年の大規模改良では、LS500hが普段よく使う速度域でモーターの出力を増やし、エンジンの最高回転数を抑える制御が取り入れられました。
アクセルを踏んだときに必要以上にエンジン回転を上げず、静かに速度を乗せることを狙った変更です。
前期型のLS500hは、加速の仕方によってエンジン回転が先に上がったように感じる場面があります。後期型は、その部分をより自然に感じられるよう手が入っています。
ただ、前期型でも加速が不足するわけではありません。
私の使い方では、国道の合流や高速道路の追い越しで困ることはなく、速さよりも静かに走る余裕を感じています。
燃費差だけで選ぶ必要はない
前期と後期のどちらを選んでも、LS500hは全長5mを超え、車重が2トンを超える大型セダンです。
ハイブリッドという言葉から、一般的なコンパクトカーのような燃費を期待する車ではありません。
私の2017年式LS500hでは、車内表示で平均燃費10.6km/Lになったことがあります。
走行条件による一例なので、同じ前期型でも渋滞、気温、短距離走行、エアコンの使用状況によって変わります。
実際の燃費履歴や給油額、走行距離ごとのハイオク代については、LS500hの実燃費とハイオク代をまとめた記事で詳しく紹介しています。
内装と画面操作の違い
内装の基本的な造形は、前期と後期で共通する部分が多くあります。
横へ広がるダッシュボードやドアトリム、グレードごとの本革や加飾は、どちらにもLSらしさがあります。
一方、毎日触れる画面の操作方法には分かりやすい差があります。

50系前期LS500h version Lの白い本革シートと運転席
前期型はタッチパッド操作が中心
前期型は、センターコンソールにあるタッチパッドを使ってナビや車両設定を操作します。
視線を前に向けたまま操作できる場面もありますが、カーソルを狙った位置へ合わせるには慣れが必要です。
私も乗り始めた頃は、目的の項目を通り過ぎたり、停車中にもう一度操作し直したりしました。
慣れれば使えますが、スマートフォンのように画面を直接触りたい人には、古さを感じる部分かもしれません。
前期型を検討するときは、ナビが表示されるかを見るだけでなく、目的地設定、エアコン、シート、オーディオ、カメラ画面の切り替えを実際に試してください。
2020年改良後はタッチ操作に対応
2020年11月改良後のLSは、12.3インチのワイドディスプレイを直接触って操作できるようになりました。
Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応し、スマートフォンと連携しやすくなっています。
画面が手前に配置されたことで、運転席から手を伸ばしやすくなりました。タッチパッドも残されていますが、普段の操作を画面へ直接行えることは、毎日使うほど差を感じやすい部分です。
2022年改良後はマルチメディアがさらに変わる
2022年10月の一部改良では、最新のマルチメディアが採用され、音声認識や画面構成が見直されました。
Apple CarPlayの無線接続に対応したほか、タッチパッドとCD・DVDプレーヤーが廃止され、センターコンソール周辺の形状やスイッチ配置も変更されています。
後期型という言葉だけでは、画面や通信機能の世代まで判断できません。
2020年改良直後の後期型と、2022年改良後の車両は分けて確認してください。
前期型の内装や後席装備を実車写真で確認したい方は、LS500h version Lの内装レビューも参考にしてください。
安全装備と駐車支援の違い
50系LSは前期型にも予防安全装備があります。
ただし、2020年の改良では検知できる場面が増え、駐車支援も進化しました。大きな車体を日常で使う人ほど、丁寧に比べたいところです。
後期型は検知できる場面を拡大
2020年11月改良後は、Lexus Safety System +Aの機能が拡充されました。
交差点右折時の対向直進車や、右左折時に進行方向から来る横断歩行者の検知に対応し、低速時の加速抑制なども追加されています。
安全装備は事故を必ず防ぐものではなく、天候、道路、速度、センサーの状態によって作動しない場合があります。
それでも、購入時点でより新しい支援機能を選びたい人にとって、後期型は候補になりやすいでしょう。
また、2021年以降にはAdvanced Drive搭載車が設定され、その後も機能の変更が続いています。
すべての後期型にAdvanced Driveが付いているわけではないため、年式やグレード名だけで判断しないでください。
2020年11月改良後のLS500hはAdvanced Parkを標準設定
私の前期型にはパノラミックビューモニターが付いています。
車を上から見たような映像と後方カメラを同時に確認できるため、全幅1,900mmのLSを駐車するときにかなり助けられています。

私の前期型LS500hに装備されているパノラミックビューモニター
2020年11月改良後のLS500hには、Advanced Parkが標準設定されました。
ハンドルだけでなく、アクセル、ブレーキ、シフト操作まで支援し、白線がない場所の駐車位置を登録できるメモリ機能も用意されています。
ただし、支援装備があっても駐車区画が広くなるわけではありません。
枠内へ入ってもドアを開けられない場所や、入口の段差、急な坂、狭い通路といった物理的な問題は残ります。
駐車支援は説明を聞くだけでなく、販売店で実際に動かしてもらうのがおすすめです。
カメラの見え方、作動速度、途中で自分が介入するときの感覚まで分かると、本当に必要な装備か判断しやすくなります。
中古車価格と予算の考え方
中古の50系LSは、前期と後期で価格差が出やすい車です。
ただし、相場は常に動き、同じ年式でも走行距離、グレード、駆動方式、内装、オプション、修復歴、保証で金額が大きく変わります。
2026年8月9日時点の中古車掲載価格
2026年8月9日にカーセンサーの価格相場情報を確認したところ、2017年10月以降の50系LSは、平均価格518.3万円、価格帯259.8万円から1,631万円となっていました。
ただし、この数字にはLS500とLS500h、前期型と後期型、各グレード、走行距離の多い車両から高年式車まで含まれています。
また、中古車の在庫や掲載価格は随時変わります。購入を検討するときは、前期型と後期型、グレード、走行距離、保証などの条件をそろえたうえで、複数の中古車サイトを比較してください。
価格だけを見ると前期型が安く感じますが、走行距離、保証、タイヤ、整備内容まで条件をそろえなければ正確には比較できません。
LS500hの相場を年式や走行距離ごとに見たい場合は、中古LS500hの価格相場と安い理由も参考にしてください。
私が2025年3月頃に前期型を選んだ理由
本当は、乗り心地や装備が改良された後期型に魅力を感じていました。
ただ、私が中古車を探していた2025年3月頃は、走行距離が少ない後期型version Lに、800万円後半から1,000万円近い車両が多かったと記憶しています。
一方、前期型なら、同じversion Lでも予算を抑えながら、走行距離や状態を選べる余地がありました。
私は2017年式、走行距離約3万8,000km、ワンオーナーの車両を、友人の中古車店を通じて支払総額500万円で購入しています。
この500万円は友人に配慮してもらった特別な条件であり、一般的な販売価格としてそのまま当てはめることはできません。
購入経緯や車両条件は、中古のLS500hを購入した理由で詳しく紹介しています。
予算を車両代だけに使わない
後期型を買える金額まで予算を上げても、購入直後の整備費が残らないなら慎重に考えた方がよいです。
LSでは、タイヤ、ブレーキ、補機バッテリー、エアサスペンションを含む足回り、電装品などでまとまった費用がかかる可能性があります。
反対に、前期型を安く買えても、購入後すぐに整備が必要な車両なら結果として負担が増えるかもしれません。
年式差による価格だけでなく、納車前整備、保証範囲、消耗品の残り、次回車検までの期間も含めて比べてください。
実際に私が支払っている自動車税、任意保険、燃料代、オイル交換代などは、LS500hの年間維持費を実例でまとめた記事で公開しています。車両価格だけでなく、購入後の負担も含めて予算を考えると判断しやすくなります。
掲載価格が安い一台へすぐ決めず、見積書に含まれる保証、点検、登録費用、不要な付属品まで確認しましょう。
価格は車両ごとに異なるため、記事内の金額はあくまで購入時や掲載確認時の一例です。
前期・後期を選ぶ前に確認したい中古車の状態
前期型か後期型かを決めたあとも、中古LS選びは続きます。
前期・後期という区分よりも、一台ごとの整備状態や装備の動作を確認する方が重要です。
中古LS500hを購入するときに確認したい項目をまとめて見たい方は、レクサスLS500h中古車の選び方も参考にしてください。
希望条件に優先順位を付ける
最初に、絶対に必要な条件、できれば欲しい条件、なくても困らない条件へ分けてください。
例えば、後期型は必須、version Lは希望、サンルーフはなくてもよい、といった決め方です。
すべてを必須にすると候補が少なくなり、状態に気になる点があっても妥協しやすくなります。反対に条件が曖昧だと、安さだけで選びやすくなります。
私の場合は、version LまたはEXECUTIVE、黒か白のボディを主な条件にし、サンルーフは必須にしませんでした。
その結果、ワンオーナー、走行距離、内外装の状態を優先できました。
整備履歴と装備の動作を確認する
点検記録簿が残っているか、定期的に整備されてきたか、警告灯や異音がないかを確認します。
ハイブリッド車では、補機バッテリーや冷却系統も含め、販売店へ点検内容を聞いてください。
装備については、次のような機能を一つずつ動かします。
- 電動シートとメモリー機能
- シートヒーターとシートベンチレーション
- 後席操作パネルと電動サンシェード
- パワートランク
- パノラミックビューモニター
- ナビ、オーディオ、スマートフォン連携
- デジタルインナーミラー
- スマートキー
前期と後期の装備差を調べても、目の前の車両で故障していれば意味がありません。
保証でどこまで修理できるか、免責金額や保証期間も確認しましょう。
走行距離は数字だけで判断しない
中古LSでは、走行距離が少ない車ほど安心と思いやすいですが、距離だけで状態が決まるわけではありません。
短い距離でも整備履歴が不明な車もあれば、走行距離が多くても定期的に点検や消耗品交換が行われてきた車もあります。
前期型は年式が古くなっているため、走行距離とあわせて、点検記録簿、タイヤ、ブレーキ、バッテリー、足回りなどの状態を見ることが大切です。
「中古LS500hは何万kmまで買えるのか」が気になる方は、中古LS500hの走行距離と整備履歴の考え方も参考にしてください。
タイヤと足回りの状態を確認する
タイヤの製造年、残り溝、ひび、片減り、銘柄を確認します。
前後で異なる銘柄が付いている車両や、安価なタイヤへ交換されている車両では、本来の乗り心地を判断しにくい場合があります。
試乗中に段差を越えたときの異音、車体の揺れ、直進時のふらつきも見てください。
足回りの違和感には、タイヤだけでなく、アライメントやサスペンション部品の消耗が関係している可能性があります。
保証の範囲と期間を確認する
年式の古い前期型では、購入後の故障が心配になる人も多いと思います。
その場合は、価格の安さだけでなく、レクサス認定中古車や販売店独自の保証を比べてください。
保証が付いていても、消耗品、内装、ナビ、ハイブリッド関連部品、エアサスペンションなどが対象外になる場合があります。
保証書の項目を読み、口頭説明だけで済ませないことが大切です。
保証や購入後のサポートを重視したい方は、LS500hのCPOと一般中古車を比較した記事も参考にしてください。
駐車環境と普段使う道路を確認する
前期と後期は基本的なボディサイズが同じなので、後期型を選んでも取り回しが小型車のようになるわけではありません。
自宅駐車場の幅、入口、柱、傾斜、機械式駐車場の制限を測ってください。
職場、よく行くスーパー、病院、家族の家など、日常で利用する場所も確認しておきましょう。
全幅1,900mmに運転者が慣れても、物理的に入れない場所やドアを十分に開けられない駐車場はあります。
車体サイズや日常で感じる負担については、LS500hを1年以上所有した本音でも紹介しています。
可能なら前期と後期を同日に試乗する
可能であれば、同じ日に前期型と後期型へ乗ることをおすすめします。
日を空けると、段差を越えたときの衝撃、シートの当たり、画面操作の使いやすさを忘れやすくなります。
試乗では、発進、低速の段差、荒れた路面、右左折、合流、ブレーキ、駐車を確認してください。
運転席だけでなく後席にも座ると、version LやEXECUTIVEを選ぶ意味も分かりやすくなります。
前期と後期を一台ずつ比べるだけでなく、できれば各2台以上を見てください。
同じ前期型でも、タイヤや整備状態によって乗り味が変わるので、一台だけの印象で決めない方が安心です。
50系LS前期後期のよくある質問
Q1. 50系LSの前期と後期は何年で分かれますか?
A. 一般的には、2017年10月の発売から2020年11月の大規模改良前までが前期型、2020年11月の改良後が後期型として扱われます。
ただし、2020年式は前期と後期が混在する可能性があるため、初度登録月、ヘッドライト、ディスプレイ、実際の装備を確認してください。
Q2. LS500h前期型の乗り心地は悪いですか?
A. 悪いと一括りにはできません。
私の2017年式は高速道路で落ち着きがあり、長距離では快適です。一方、市街地の細かな段差では、想像より硬さを感じることがあります。
タイヤサイズ、銘柄、空気圧、足回りの状態でも印象が変わるため、実車で確認してください。
Q3. 後期型ならAdvanced Driveが付いていますか?
A. すべての後期型に付いているわけではありません。
Advanced Drive搭載車は、年式、グレード、仕様が限られます。中古車の掲載名だけで判断せず、装備表、車両画面、販売店の確認を合わせて判断してください。
Q4. 2019年式の前期型は狙い目ですか?
A. 2019年式というだけでは判断できませんが、2019年10月の一部改良後で、状態と価格が合えば候補になります。
足回りやLS500hの加速制御に見直しが入っていますが、2020年11月後期型のタッチディスプレイや外観変更とは別です。
初度登録月だけでなく、2019年10月改良後の仕様かを販売店へ確認しましょう。
Q5. 後期型の中では何年式がおすすめですか?
A. 乗り心地を重視するなら、標準19インチタイヤがノーマルタイヤへ変更された2021年10月改良後が候補になります。
画面操作やスマートフォン連携を重視するなら、最新マルチメディアを採用した2022年10月改良後も確認してください。
ただし、改良後になるほど価格が高くなりやすいため、欲しい機能と予算のバランスで判断しましょう。
Q6. 中古で選ぶなら結局どちらがおすすめですか?
A. 価格を抑えて上位グレードや装備を選びたいなら前期型、乗り心地、タッチ操作、安全支援の改良を優先するなら後期型がおすすめです。
ただし、年式だけで決めず、車両状態、整備履歴、保証、タイヤ、試乗時の乗り味まで比べてください。
50系LS前期後期のまとめ
50系レクサスLSは、2017年10月の発売から2020年11月の大規模改良前までが前期型、2020年11月の改良後が後期型として扱われるのが一般的です。
- 前期型は購入価格を抑えながら上位グレードを探しやすい
- 2019年10月改良後の前期型は足回りやLS500hの制御が見直されている
- 後期型は乗り心地、静粛性、画面操作、安全支援が改良された
- 2020年式は前期型と後期型が混在する可能性がある
- 2021年改良後は標準19インチタイヤがノーマルタイヤへ変更された
- 2022年改良後はマルチメディアとセンターコンソール周辺が変更された
- 2025年改良では快適装備やボディカラーの設定が変更された
- 後期型も年次改良によって装備や機能が異なる
- 最終判断では車両状態、整備履歴、保証、タイヤ、試乗を優先する
私自身は、後期型の改良内容に魅力を感じながらも、2025年3月頃の価格差を考えて2017年式の前期型version Lを選びました。
前期型だから不満ばかりということはなく、外観、静粛性、高速道路での落ち着き、白い本革内装には今も満足しています。
その一方で、段差を越えたときの乗り心地、タッチディスプレイ、スマートフォン連携、より新しい駐車支援を優先するなら、後期型へ予算を上げる意味はあります。
大切なのは、前期と後期のどちらが上かではなく、価格差を払ってでも欲しい改良が自分にあるかです。
中古車は同じ年式とグレードでも状態が異なります。焦って一台に決めず、複数の車両を見て、できれば前期型と後期型を同日に試乗してください。
正確な装備と最新情報はレクサス公式サイトで確認し、購入、保証、整備に関する最終的な判断は、販売店や整備士などの専門家へ相談しましょう。